世界で1つだけの花図鑑 その2
2008年7月20日(日)に教材開発のための特別実験を行いました。
生き物の勉強をする上で一番大事なことは、ものをよく観察することです。
今回の実験では目・鼻・耳・手を使って植物を観察してもらい、できるだけたくさんの発見をしてもらいました。
今回用意した花はこちらです。25種類の花を用意しました。
まずはトルコキキョウを使って花のしくみを調べました。
がくと花びらを2枚ずつ取ると、花の内部の様子が詳しく観察できます。
トルコキキョウはがく・花びら・おしべがそれぞれ5枚ずつあり、とても規則正しい構造をしています。
次にたくさんある花の中から好きな花を2つ選んでもらい、じっくりと花を観察しました。
これはキクを観察したときの結果です。
花屋で売られている花は品種改良が進んでいるため、上で観察したトルコキキョウのような基本的な構造をしていないものもたくさんあります。
子供達は悩みながらも、とてもたくさんのことに気づいてくれました。
最後にオリジナルの図鑑作りです。
黄色い花を集めた図鑑、一本の茎にたくさん花がついている花を集めた図鑑、変わった特徴を持っている花を集めた図鑑などとてもユニークな図鑑が完成しました。
生き物をじっくり観察し、それをグループ分けしていくことは、人間が自然の中で生きていくために文明のない時代から行ってきたことです。
どの植物が食べられるのか、美味しいのか、毒があるのか、いつ実をつけるのか etc.
スーパーやコンビニに行くと簡単に食べ物が手に入り、季節に関係なく欲しい食材が手に入るため、身近な生き物をよく観察するということがなくなっているように感じます。
今回はお花屋さんで買ってきた花を使って実験を行いましたが、生き物を観察する練習はスーパーで売っている野菜でも魚介類でも動物園でも水族館でもできますので、是非とも身近にある生き物に眼を向けいって欲しいと思っています。