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ミノムシの着せ替え

1年生のれいなちゃんがミノムシについてたくさん調べてくれました。
ミノムシを身近な生き物と感じていましたが、ミノムシの生態についてほとんど知らないことに気づかされました。
<ミノムシについて>
ミノムシはミノガというガの幼虫です。最近ではヤドリバエという寄生バエのせいで数が激減し、絶滅危惧2類に登録されています。
ミノムシは6月頃にふ化し、夏から秋にかけてミノを作り、餌を食べて成長します。冬は幼虫のままミノの中で過ごし、春になるとオスは成虫になってガとなるが、メスは成体になってもウジ虫のような形のままミノの中で過ごします。オスはメスのフェロモンに誘われてメスのミノのところまで飛んで行き、交尾をした後にすぐに死んでしまいます。メスは卵をミノの中に産んだ後、しばらくは生きているようですが、卵がふ化する頃になるとミノから落下して死んでしまいます。成体になるとオスもメスも口がなくなるため、餌を全く食べなくなるようです。
<ミノムシの着せ替え実験に挑戦>

↑折り紙と毛糸で作ったミノ (れいなちゃんの結果)
11月はミノムシの着せ替え実験をする時期としては遅いように思いますが、
来年まで待てない・・・と思い、私も挑戦してみました。
① ミノムシからミノをはがす
ミノの両端をハサミで切り、後ろからピンセットでゆっくり押すと前の穴らからミノムシが出てきました。
②マッチ棒でミノをつくる

マッチ棒に糸を絡ませているようでしたが、ミノを作ることはできませんでした。
③アルミホイルでミノをつくる

細かく切ったり細長く丸めたりしたアルミホイルを用意し、ミノムシと餌と一緒にケースの中に入れました。

次の日、キンモクセイの切り口に巻きつけた綿の中にいました。綿は水を含んでいるのでとても冷たかったです。
綿の中に入らないようにして、もう一度実験をしました。

今度は餌として入れておいたキンモクセイの葉っぱでミノを作り始めました。
餌を取り除いて、アルミホイルだけとなった容器の中で育てました。

葉っぱでミノを作ったときのようにアルミホイルを細かくちぎりながらミノを作っていました。
取り出して写真を撮ったせいか、この後ミノを脱ぎ捨ててしまいました。
アルミホイルでは二度とミノを作ってくれませんでした・・・。
今回は思うようにミノの着せ替えをさせることができませんでしたが、来年は夏~秋の期間にミノムシを捕まえて着せ替え実験に再度挑戦したいと思っています。


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