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サイエンス教室の想い

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サイエンス教室の創設

1997年4月、サイエンス(科学)の実験教室を創設し、札幌市周辺の小学生(3〜6年生)を 対象に、小学校教育では不可能な1クラス6名を1単位とした、高度な実験を主体とした 理科教育をスタートさせました。教育内容としては、「児童が楽しみながら科学の実験を行う中で、 現象そのものに興味を持ち、感じた疑問を自主的に解決していけるようなヒントと教材を与え、 解決する喜びを味わえる」という設定です。また、こうした作業を積み重ねることにより、 「児童が科学というものを心から好きになり、 強制しなくても自主的に勉強したくなるように育てること」 を目標としました。

サイエンス教室創設者 山崎 健一

創設の動機

創設者が小学生だった当時(1960年代)、理科の授業は、教科書に書かれている知識を 伝えるための講義形式の授業が主体で、実験はほとんどありませんでした。日本が世界有数のハイテクノロジーの国に成長した現在においても、 その教育スタイルに大きな変化はなく、理科嫌いの児童のほとんどはその実体験に基づかない 半強制的な記憶の押しつけにうんざりしているのではないでしょうか。 実験好きだった創設者が 受けたかった理科教育はまだこの世にはありませんでした。サイエンス教室を創設した動機は、 この 「受けたかった理想的理科教育を現代の子供たちに受けさせたい」 という夢を実現させたかった ということになります。

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例えて言えば、バック・トゥ・ザ・フューチャーという映画をご覧になったことのある創設者と同世代のお父さんやお母さんも多いと思いますが、「大好きな科学に没頭している博士のガレージに、 マイケル・J・フォックス扮する近所に住むチョット短気で人の良い少年が遊びに来て、いつの間にか未知の世界に誘われていく」という冒険物語は誰にとってもワクワクさせられます。これこそが創設者が理想とする理科教育です。児童を未来や過去に連れて行ってあげることはできませんが、現実の世界にもワクワクさせてくれることはたくさんあることを多くの児童に知ってもらう手段はいくらでもあるということに気づいたのです。

児童の反応

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児童に限らず大人である我々にとっても自然現象そのものが魅力的であり、身の回りにも、観察すれば面白いことがたくさんあります。児童の場合は感じ方が素直ですから、我々が予想しないような質問をします。そんな時、大切なことは、 せっかくの質問を放置せず、それに対して適切なヒントを与え、児童自身の力で発見する喜びを体験させてあげることです。 この発見の喜びは、ときとして一生忘れられない思い出となるほど、児童の心に深く焼き付けられるものとなります。

期待する教育的効果「大好きだから、頑張れる」の法則

大好きだから、頑張れる
人間の脳は、好きなものに対しては積極的に働き、努力していることを意識せずに、かなりの情報量でも驚くほど短時間のうちに理解するようにできています。つまり「大好きなら頑張れる」という法則があるのです。従って、教育者はこのことを利用して、如何にしたら教育対象の興味を引き出し、大好きにさせるかということに知恵を絞ります。小学校の児童の理科教育において、理科を好きにさせる最も効率的な方法は、実験や観察の機会をたくさん持つことです。 これは一見、知識の詰め込みを主体とした講義形式の授業に比べて、時間も労力もかかり非効率的に見えますが、実は近道です。ひとたび、大好きになれば、学習意欲は格段に向上し、無理に教え込まれなくても自然に情報を吸収するようになるのです。理科は好きになる価値のあるものですから、好きにさせてあげる機会をたくさん作ってあげようと思います。実際に体験して得られる情報量は聞くだけの場合と比べて、驚くほど多く「百聞は一見にしかず」なのです。

「考える脳」と「考えない脳」

個人差はありますが、子供というのはもともと「興味の塊」のようなものであり、分からないことに対し「どうして?なぜ?」を連発するものです。これへの対応を周囲が面倒くさがり無視していると、次第に子供は質問するのを諦め、やがて質問しなくなり、脳は考えなくなり、場合によっては考えることが嫌いな人になってしまいます。

この時「どうして?なぜ?」に適切な説明が与えられ、興味を引き出す教育や適切な教材が与えられるならば、脳は考え始め、勉学意欲はさらに向上し、考えることの好きな人へと導かれていく可能性が生まれます。

「考えない脳」の持ち主は怠惰で、社会に従属して生きてゆくことになりますし、「考える脳」の持ち主は勤勉で、社会を幸福へと導いていく人になれる可能性があります。ですから、「考えることの楽しさを教える教育」が、今こそ求められているのではないでしょうか。

考える脳と考えない脳

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